イノベーション実現の確度を高める新規事業開発スキーム

前提として、多くの企業内での0→1の事業の立ち上げは、随分昔におこなわれたもので、その先の1→10、10→100のスケールを得意としている人のほうが圧倒的に多いものです。

そこで、買収や出資によって0→1のフェーズをショートカットしたうえで、新規事業戦略を立て事業推進をおこなっていくSPACが非常に有効です。

【STEP1買収・出資戦術立案】

どこを買い、どこに出資すべきかの戦略を立案する

【STEP2実行スキームの立案】

JVやM&Aなどさまざまな手法があるため、その実行スキームを立案する

【STEP3中長期のPDCA】

買ったっきりになる場合が多いため、3~5年の中長期でモニタリングして事業を回していくことが重要

【Option買収・出資戦術立案】

自社で0→1から内製化したい領域や具体的な案件がある場合、伴走型の実行プランを立案する

 

STEP2の事業開発における実行スキームは、以下の4つです。

SEEDATAの従来型の新規事業開発支援では、コンサル、伴走支援、ジョイントベンチャーの設立がメインでしたが、0→1フェーズを実施済みの事業苗のスモールM&Aをおこない、0→1フェーズをショートカットして、1→10で伸ばしていくのが新しいプライベートSPEC型スキームです。

横軸は出資全体の主体がどちらにあるのか、縦軸が0→1なのか1→10型なのかで分類しています。

左上:これまでの通常の新規事業

左下:ジョイントベンチャー

右上:クライアントが100%出資子会社を作り事業立ち上げをおこない、博報堂は伴走して支援をおこなう伴走型プライベートSPAC

右下:ジョインベンチャー型プライベートSPAC

博報堂が提案するジョイントベンチャーの3つのスキーム

博報堂が提案するJVのプランは以下の3パターンです。

0→1型JV

一般的なJV。

クライアントと博報堂がそれぞれヒト・モノ・カネを出し合い一緒にJVを作り、事前にPoC、PoBなどの実証実験をおこない担保します。

プライベートスパック(特別買収目的会社)

クライアントと博報堂がヒト、モノ、カネを出し合ってJVを作る点は0→1型JVと同様ですが、ゼロから事業を作るのではなく、ほかの会社などからすでにある事業のタネを持ってきます。

これまでのJVでは、0→1から立ち上げようとしても、その0→1がうまくいかず終わってしまうという課題がありました。

そこで、そもそも0→1が完成している状態をほかから持ってきて、ジョインベンチャーをスタートさせることで、実証実験の部分をショートカットする考え方です。

SPAC(スパック)とは

SPACはSpecial Purpose Acquisition Companyの略で、特別買収上場目的会社という意味です。

現在アメリカでブームとなっている上場手法のひとつで、言葉のとおり、買収を目的に作られた会社です。

何の事業も行わない空の会社を作り、その会社を上場審査にかけることで、上場審査を通すことができるのです。

たとえば、株式会社Aの上場が難しい場合、まず株式会社BというSPACを作り、Bを上場させ、AがBを買収することで、実質的に上場したことと同義になります。SPACは現在、抜け道上場や、空箱上場のいち手法として注目されています。

プライベートSPACの由来はこのSPACからきていますが、今回はあくまで上場目的ではなく、買収を目的としたジョイントベンチャーであることから「プライベート」をつけています。

伴走型プライベートスパック

博報堂は人、モノ、金を出すことはなく、クライアントが単独で事業苗を買い、博報堂はその仲介と伴走をおこないます。